ごあいさつ
一貫したサポート体制と地域の連携。
退院後も安心して頂ける生活環境の提供を目指して
当院は、昭和32年に無床診療所を開業し、昭和59年に病院としてスタートしています。当時は長閑な田舎町でしたが、20年ほど前に南草津駅が開業して以降は高層マンションや新興住宅地が増え、人や車の往来で賑わっています。この地域への若い年齢層はいまだに増加していますが、同時に高齢者の割合も増え続けているのが現状です。まもなく訪れる超高齢化社会への対応として、地域包括ケアシステムの構築が進められています。当院は3つの指針に基づいて、地域の医療や福祉に貢献する医療機関としての役目を果たしてきました。
現在は、在宅復帰や社会復帰を目指した回復期リハビリテーションの提供とともに、退院後も安心して生活していただけるように、医療スタッフ、医療ソーシャルワーカー、継続看護等が連携を行い、途切れのないサービスが提供できるように努力しています。
また、グループの福祉施設とも連携を取り、入所者さまの健康管理も行っています。今後も地域医療福祉の発展に寄与できる様に努めてまいります。
理事長 遠藤 衞
一人ひとりに寄り添った総合的な疾病予防や診断・
治療を行う「全人的医療」を目標に。
長年、滋賀医科大学で血液内科や輸血学に携わってきました。そんな先端的な医療の中でも、初代教授の教えである「全人的医療」を目標にしてきました。血液の病気は、長期間に渡る厳しい治療に苦労され、病気だけでなく日々の生活や仕事、家庭環境など病気以外の面にも寄り添っていかなければなりません。昨今、医学の発達でともすれば病気そのものや先端的治療ばかりが追い求められる傾向にあります。しかし、人間が生きていく中で病気や怪我はつきもの、どうやってうまく付き合って生活していくかが忘れられているのではないでしょうか。高齢化社会、人生100年時代と言われる中、少しでも地域医療のお役に立てば幸いです。
病院長 程原 佳子